++++++ 約束 ++++++



ある日の帰り道、何気なく出たクリスマスの話題に、意外な人が意外な一言を言った…



『は…?』
『…だから、クリスマスは恋人達が共に過ごし祝う日なんだろう?』

部活帰り、いつもと変わらず何気ない話をしながら急に目に留まったクリスマスの飾り付け
そこから何気なく振ったクリスマスの話題
ただ、少しでも俺の誕生日の話題がでるかなって思っただけだったんだけど…


『ち、違うよ!クリスマスって言うのはイエス・キリストの生まれた日で、キリストの誕生日を祝う日ですよ?』
『そうなのか…?』


凄く驚いたように言うから、こっちまで釣られて目を丸くした。
だってこの人が真顔でこんな事を言うなんて…


『…ねぇ、その『クリスマスは恋人達の日』っての、誰から教えてもらったの?』
『そう言ったのは不二と菊丸だが…』

やっぱり…絶対その二人だと思った
この人ってば、しっかりしてるようだけど実はぽやっとして天然だからいつも不二先輩や菊丸先輩、あと乾先輩に遊ばれるんだよね


『そんなの冗談ですよ。本当のクリスチャンにそれ言ったら、きっと怒られますよ?』
『そうか…。だが…』
『ん…?』
『24日は越前の誕生日でもあるから、お祝いをするならピッタリの日だ、と言われて俺は嬉しかったんだけどな…』

そういいながら少し残念そうな顔を見せ、俺の一歩前を歩き始める…

ズルイ…
本当ズルイよね
さらっと俺の誕生日知ってる事言っちゃうし…
そんな顔されたら、恋人の日に乗ってあげなきゃいけないじゃん


『…お祝い、してくれんの?』
『ん…?あぁ、誕生日のか?越前の予定が大丈夫なら…』
『…クリスマスは恋人の日、なんでしょ?恋人がお祝いしてくれるって言うならちゃんと空けときますよ。』
『…そうか』

コホン、と一つ咳ばらい
知ってる、それは照れ隠しの仕草なんだよね

そして一呼吸あけて振り返れば普段見せないような柔らかな表情がこちらを向く

『では、その日は空けておけ。リョーマの誕生日にクリスマスを二人でお祝いをしよう。』


+++++++++++END+++++




文章能力の無さに泣いた…
2009/11/18

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